花火~散る記憶~



「………!
ぎゃーーーーーーーーー!」








「一ノ瀬!?」





け、毛虫!!!

私の体操服に!!

…って声に出したかったけど、出なかった。





「む、む、む、虫!!」



「はぃー?」




安堂くんがたまたま近くにいて、私の体操服についていた毛虫を、素手でパッとはらってくれた。

案外 男らしい…






――――――――キリッ…








え…?

何このキリッと感



変なの。






「おーい。一ノ瀬と安堂!もうすぐ始まるぞ!」



私と安堂は、体育館の出入り口にいたため、先生にすぐ呼ばれた。








…今日は、バスケ

あっくんが得意な!




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