花火~散る記憶~
ガラッ――
いつもの光景。
変わらない皆に対して、私達4人は 揃うことはなかった。
「真莉香っ あのさ」
「篤人ーっ、宿題見せてー」
なんでこんなことになったのかな…
私のせいか。
もう元には戻れないのかな。
また皆で笑いたい。
私にはあっくんがいる。
真莉香は安堂くんなんだ。
私の勝手な迷いで皆を困らせたくない。
諦める―――――――――
もうその答え一択なんだ。
それに…安堂くんみたいな優しい人、あっくんでもなんでもどこにでもいるじゃん!
これが特別な感情とか、有り得ない話だよねっ!
バカな私。