花火~散る記憶~
ちょっと5分ぐらい休憩したいかも…
いや、でもここでそんな事言ったらムード台無し。
あぁーーーーーどうする私!!
でも言わずにいたら、もっとヒドくなっていくかもだし…
あーもーっ
「なぁ、ちょっと休憩しようぜ。絶叫系2連続は少しキツイぞ」
私が言いたかったのを、安堂くんも言っていた。
安堂くんもそうなんだー…。
これならいいかも
「んーそっか!安堂くんが言うならそうしよぉ♪」
安堂くんパワーもあって、少し休憩を入れられる事になった。
「繭、飲み物買いに行こっ」
「え…安堂くん…っ。いや、でもー…」
ほらほらほら!真梨香の視線!
安堂くんのアホー!鈍感ー!
「そうだね♪じゃあ私と篤人の分まで買ってきてーっ」
…?
真梨香がいつもと一緒だ
あ、そっか。安堂くんは私に気がないって事が分かるからか
安堂くんの雰囲気がそうなんだ
私だけか…変にダダ漏れなのは…。
「じゃあ、行ってきまーす」
―――少し歩いたら 自販機があったから、そこで飲み物を買った
「…お前さ、さっき具合悪かっただろ?早く言えよな、別にそんなに迷惑かける訳でもないし」
もしかして――――…気づいてたの?
それで私のかわりに言ってくれたの?
…なんでそんなに優しくするの?
友達思いすぎるでしょ
私…だめなんだよ、安堂くんのそういうとこ。弱いんだよねー。
これって私が悪いのは分かっているけど、私の想いはどうしたらいいの?
私の…勝手だって分かってるけど、私1人だけが我慢してるように思えちゃう。
――まぁ思うだけだけどね。
だってこれはきけないことだから。
でも………好きなの。
大好きで、こんなに人を想えたのは初めてなの。
だから―――――あっくんも好きだけど
安堂くんも好きで…
この好きの違いは何なのだろう