ZAKURAN



涙で滲む目をごまかすようにして、視線を下へと向ける。









「私には…人と関わっていく権利なんてありませんから。」




「ふ~ん、なんで」








なんでって…






「人を、傷つけてきたからです…」











流れる美しい音楽とは対照的に、心が痛い。






こんなに後悔するくらいなら、どうして今まで黒崎の言いなりとなり、人殺しをしてきたのだろう。









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