ZAKURAN



そんな自分の手から、九条先輩の指がスルリと離れる。






いつの間にか、流れていた音楽が止まっていた。









「ヒントはやった。これから自分がどう生きていくべきなのかは…あとはお前で考えろ。」






先輩はそう言って、こちらに背中を向けると歩いて行ってしまう。









だが、数歩歩いたところで…




再び私を振り返った。










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