ZAKURAN
っ!?!?
フワリと、甘い香りが鼻に触れる。
同時に自分を力強く抱きしめる腕。
「だ、れだよ…あんた。」
不良たちがどこか蹴落とされたように背後の男…を見てる。
「は?だれか?
バカか、てめえら。これ見てわかんねえのかよ」
「…っ」
言いながら、男の自分を抱きしめる腕が強くなる。
「チッ…、なんだよ、彼氏様かよ。」
ひとりの男が、把握したように軽く舌打ちをした。
……は?彼氏?
全然違うんだけど。