ZAKURAN



「…ったくてめえら、


そんな風にな、器と肝が小せえから


腰にぶら下げてるその○○○もデカくなんねんだよ」














…………は?












女の前で、とんでもないことをサラリと口にした背後の男。



というか、自分が今抱きしめてるのが女だってこと、気づいているのだろうか。










「わかったか?つーわけだから失せろバカども。」




…バカはあなたです。







「な…!」



「お前バカにしてんのか!?」





何気にショックな顔をする男二人組…








と、その時だった。













「ねえ、あれ…



九条先輩じゃない!?」



「きゃあっ、本当だ!九条先輩だあっ」






えっ…





「な、なんだ…」




いつの間にか…同じ学校の制服を着た生徒が自分たちを囲んでいる。






そしてその視線の先はなぜか、



私の背後の男…?







「お、女の子抱きしめてるよ!?」



「うそ!彼女いないはずじゃあ…!」



「なんだなんだ…なんの騒ぎだ?」







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