ZAKURAN
………え。
「別にお前を助けたかったわけじゃねえんだけど。」
…先輩の態度が、一変した。
え
ええ!!
ちょっと待って!!
この人って、直接話したことないけど
確か噂だと優しくて…
「お前を助けたのは可愛い子に泣いて頼まれたから」
紳士な、王子様キャラだったはずしゃあ…
「じゃなきゃ、誰がてめえみたいな不細工わざわざ助けるかよ。」
「…。」
私の中で、学校の王子様のイメージが
音を立てて崩れていった…。