ZAKURAN



「九条先輩といつも一緒にいるじゃん!藤堂翼先輩だよ!」






藤堂…翼…?












私は改めてふたりへと視線を向ける。





てっきり九条先輩だけかと思っていたから、友達を連れて来るとは驚いた。









視線の先の九条先輩に、もう、今朝がた垣間見た荒々しい雰囲気はない。





いつも通り噂で聞いていたような…王子様スマイル。










ふたりが登場しただけで、食堂の雰囲気が一気に変わったからすごい。






まあ…




確かにふたりとも怖いくらいの美形だけど。








< 47 / 326 >

この作品をシェア

pagetop