ZAKURAN



-五時。




私は家へとたどり着いた。



家…というかアパートだけど。



私は1人暮らし。



家賃は全て、黒崎が仕事の報酬代わりに払ってくれてる。






無駄にキレイな階段を上がり、部屋の前まで行くと…



「ん?」



何だろ


あれ…





一つのダンボールが置いてある。






不思議に思いながらも持ち上げてみると、中身は意外にも軽い。


いや…軽すぎ。



まるで何も入っていないみたいだ。





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