ZAKURAN
仮面と一緒に手に取ってみると、闇のように真っ黒な手紙。
私は封を開ける。
カサ…と折りたたまれた紙を開いた瞬間
体が強張った。
差出人が、黒崎だったのだ。
-睦月
黒崎だ。
今日はこれを付けて仕事へ出ろ
手紙の内容は短くこんな感じ。
この仮面を送ってきたのは、黒崎だったのか。
にしても何で仕事にこの仮面…?
改めてじっと不気味な仮面を見下ろしていると、
-ブー、ブー、ブー
「あ…」
ポケットの中でケータイが鳴りだす。