あんたの隣はあたしだから
「まぁ、俺もそれくらい成長したってことさ!」
目線を上にしてキメている日向。
二人で笑いあう。
「よしっ!次は、ヨーヨーだ!!」
そう言うと日向は、またまた
突っ走って行こうとした。
「ちょっと!待ってよ。
あたし、浴衣だからそこまで走れない」
「さっき走ってたじゃん」
「いやいや。あれは、あたしのペースだから。日向のペースじゃ無理!」
「ほーほー。そっかぁ。。。
ふーーん…………」
日向は、悩んでいるけど
ほんっとにバカだなと思った。
「あのね。日向。
歩けばいいんだよ?」
「あ!そっか!」
日向がなるほどぉーみたいな顔をしている。
ははっと笑った。
「んじゃ………ん!」
日向は、そう言うと
あたしの前に手をさしのべた。
「何?」
「手。歩くんだろ?。ほら」
「え?あ。。うん」
なぜこうなるんだろう。
歩くから手を繋ぐなんて
当たり前かな?
あたしは、日向の手を握った。
なんか、高校生にもなって幼なじみで
手を繋ぐとは、、、
恥ずかしいな。
「何年ぶりだろーな?」
「何が?」
「手繋ぐの」
「あぁ。小学生以来じゃない?」