あんたの隣はあたしだから
「てか、柚希の手ちっせぇ。
赤ちゃんか!」
「そこつっこむの?(笑)
日向の手が大きいんだよ」
そう。日向の手は、おっきい。
「そぉか?
おっきくなったなー。」
「そおだよ。」
沈黙が続くけど、お互いに安心していれる存在だから、どうってことない。
「てかさ、なんで浴衣なの?」
「んー?よくわかんないけど
お母さんが着付けてきた。
ジャージが良かったなぁ」
「お前。女の子らしくないなー。
ジャージって。おいおい」
「うるさいなぁ。どーせ男女ですよー。
浴衣も似合ってないし。」
「似合ってないとは、言ってねーよ」
日向のその一言で会話が止まった。
「…………………え?」
「だーかーらー似合ってないとは、言ってねーじゃんか。」
「そーなんだ。じゃ何?」
あたしは、頭にはてなマークを
思い浮かべながら言った。
日向は、ため息をついてから言った。
「似合っていると思うで/////」
真っ赤になりながら言う日向。
つられてあたしも、真っ赤になる。
「日向って変なところで紳士だね」
「うっせぇ!」
笑いあう。