あんたの隣はあたしだから
────────。
「あ~~!!楽しかった」
「そーだな」
二人の帰り道。
夏祭りが終わりあっという間に夜。
「日向ってば、ヨーヨー普通
5個取れるとかおかしすぎでしょ?」
「普通だ。ばーか。
柚希が2個しかとれないからなぁ」
ニヤニヤ笑う日向。
若干イラッとする。
夏だから、辺りは、薄暗い。
「ねぇ」
「ん?」
「あたしたちってこのままずっといられるのかなぁ?」
「…………………え?」
日向が何が?っていう顔をしている。
「日向は、あたしとずっと一緒にいれるのかなぁ?」
空を見て言った。
バカなことたっくさんして、楽しく一緒にいられるのかなって思った。
この先ずうーっと。
正直いうとね。
この高校あたしギリギリだったの。
猛勉強して入ったこの高校。
なんでだかわからない。
でも、日向が遠くに行ってしまう気がした。
高校一緒に行きたいと思ったんだ。
「日向は、バカだし、文系だめだし
アホだけど、
理系得意だし、明るいし。。」
「ばーーーーーか!!」
そう言うと日向は、あたしの鼻をつまんできた。
「たしかに俺は、天才だ。
理系得意だし、イケメンだし、かっこいいし!」
おいおい。ナルシストっ!
「けど、そんな心配するな。
いつでもそばにいるから」
「ぅん」
「俺、柚希といると楽しいから」
「ぅん」
「柚希覚えてないの?
俺、柚希が「高校だめかも」って言ったとき、「一緒の高校行こう」って言ったじゃん?」
「…………そういえば。。。
そうだった」
「だろっ?あと柚希も明るいからなっ?」
「うん。」