あんたの隣はあたしだから
「はい。幼なじみですので」
あたしが言うと「そっかぁ」と小さい声で言った。
あたしたちは、たわいない話をして
いつの間にか日向んちに着いた。
「じゃーな玉木、柚希」
「ばいばい」
日向は、ニコッと笑って帰っていった。
「じゃあ行こか」
「はい」
日向がいたから三人で沈黙が続いてもいいんだけど
いざ、二人になると落ち着かない。
「あの…………」
先に沈黙を破ったのは、真由さんだった。
「はい。なんでしょうか」
「柚希ちゃんって月島くんのこと好き?」
「………………え?」
「好きなの?月島くんのこと……。
幼なじみとして好き?
それとも…異性として好きなの?」
質問攻めでびっくりした。
真由さん………………?
すると真由さんは、あたしのことに気づくと、我にかえり
「ごめんね」
と言った。
「あ…あの。
あたし、日向のこと別にそういう目で見てないです!
日向は、家族みたいなもので。
そういう好きでは、ないです」
あたしが、そう言うと
「そ、そうなんだ。」
と言ったら急に真由さんは、その場に座りこんだ。
「真由さん!?大丈夫ですか?
てか、ここ道路のど真ん中ですよー!」
あたしがあせっていると
涙目になって
「よかったぁ──……………」
と言ったんだ。
あ、今気づいた…。
「真由さん、、日向のこと好きですよね」
疑問系にせずに言った。
「うん。好きなの。大好きなの」
「そ、そうなんですか、、、」
真由さんは、立ち上がって
「じゃ、帰るね」
そう言うと、行くほうとは、逆方向へ
言った。
なるほど………………。
あたしに本音聞くために一緒の道帰ったんだ。