あんたの隣はあたしだから
『風邪だから』
朝起きたときには、柚希のメールが受信してあった。
風邪か。
短文だからそうとうひどいわな。
俺は、『OK』とシンプルに返信した。
本当は、心配だったけど。
学校に行き、下駄箱で圭と会った。
「おっす!日向!」
「おー!」
圭は、ニコッと笑った。
「あれっ?柚希は?」
「風邪だってよ」
「え?まじ?あの元気がとりえの柚希がか!?」
「そうだよな。らしくねーな」
と言い、笑いあった。
「つか見舞い行くのかよ?」
「どーしよっかな!
家近いから別にいってもいいけど」
「え、、?まじ?」
と言う圭は、驚きの眼差しでオレを見つめる。
「え?悪いか?」
「いや、俺だったら好きな女が弱っていたら、自分なにするかわかんねーから
行きたくねーな」
圭は、大きな声で言った。
「ばっ////ばっかやろー!!
柚希んち母さんいるから何もしねーよ!」
「あれっ?照れてる?日向さん」
「照れてねーからっ///////」
じゃれあっていると、チャイムがなったので、教室に急いで入った。