あんたの隣はあたしだから



学校についた。


「急げー急げー!!」

「おまえがもたもたしてっからぁ!」


「あんたさっきからうるさーい!」


日向は、チャリを指定の所に置いて、一緒に校内に入った。



キーンコーンカーンコーン──……………


階段を上がっていると、チャイムが鳴り響いた。


「やばっ!!」



先生きてたらどうしよう、、、、



日向もあたしも急いで走る。



あたしたちの教室は、3階。



ガラッと教室の扉を開けた。


よっしゃーーー!!!!!


教室の中には、先生はいなかった。


「柚希!俺、運良すぎじゃね?!

先生いないって!」


「いやいや、あたしの運がいいの!」



「俺だろ?!」


「あたしだって!」



二人でごちゃごちゃ言いながら、席についた。



あたしの席は、一番後ろのはしっこ。


日向は、あたしの前の席。



席にすわった途端、先生が入ってきた。



ほんとにギリギリだ。

てか、ほんとに運いい!





HRが終わると、先生が教室から出た。


「柚希ぃ!!遅いよー

この遅刻野郎!!」



「もー。しょーがないじゃん。

寝坊したんだよー!」



あたしに遅刻野郎と言った人は、

あたしの友達の大野 佳奈(おおの かな)。


ショートカットの茶髪。

目は、たれ目で可愛い系。

けど、性格は全然可愛くないのよ?



でも、佳奈を見てると、ショートカットいいなぁって思うときがある。


あたしは、黒髪ロング。

背中の真ん中まである。

サラサラには、自信がある。




「それにしても、ほんまに日向くんと
仲ええなぁ」



「別に。ただ単に幼なじみなだけ」



「えー♡とか言って

秘密のか・ん・け・い♡だったりして」


「ないから、、、、」


あたしは、ありえないという顔で否定した。



「日向くんかっこいいじゃん。

ときめかないの?」

と、佳奈がきいてくる。






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