あんたの隣はあたしだから
「そうなんだ」
ふふっと笑った。
可愛いなぁ………………。
「柚希。ごめんな」
「全然いーょ。気持ちよくなった」
そう言うと、目を閉じ、そのまま眠っていった。
俺は、さらさらの髪の毛に触れる。
あほか。
心配なのは、オレだっつーのっ!
鈍感やろうだし、男子のなかで密かにモテてるし、
オレのこと幼なじみでしか思ってないくせに。
知ってるか?柚希。
オレさ
柚希のこと好きなんだけど?
抱きしめたくてたまんないんだけど?
ずっと好きだよ。
いつからかわからんくらい。
だからほかの女なんてみたことないし。
柚希だけしかみてないし。
だから、さっきのことすげぇ嬉しいから。
マジ嬉しい。
「ずっとそばにいるから安心しろ」
そう言って、柚希の手を握った。
赤ちゃんかっ!って言いたかったけど
ムードぶち壊しだからやめておいた。
手を握ったとき柚希の顔がにこって
笑った気がした。
好きだよ。
柚希。