あんたの隣はあたしだから
あたしが頷いたその後に
「俺外行ってくるわ」
と日向が出ていった。
「いっておいで。柚希」
「ぅん」
あたしは、立ち上がって
日向のいる外へ行った。
「…………日向」
ぽつりとつぶやいたあたしの声は
日向に聞こえていた。
「おー!!柚希」
にこって笑った。
相変わらずだ。
なんとなく空を見上げた。
「わぁ………」
綺麗な星が点々と光っている。
「綺麗だな」
「うん」
「準優勝だな」
「うん」
会話が途切れて
あたしは、口をひらいた。
「あのさ……」
「ん?」
「今日さ、真由さんと二人っきりだったじゃん?」
「あぁ。うん」