あんたの隣はあたしだから
「ねぇ。日向」
「ん?」
「あれなんていう星座?」
「あれは、夏の大三角だから……わからん」
「バカだ。日向」
あたしが笑い出す。
「うるせ。月とか苦手なんだよ」
「それは、理科が得意とは言えないね」
「しばくぞ!」
日向は、笑いながら言った。
あぁ──……………。
向日葵だなぁ。
鼓動が早くなる。
この気持ちは、恋じゃないかもしれないけど
日向といたいこの気持ちは
絶対本物だよ──……………。
あたしは、そう思うと
日向と一緒に空に広がる星空を見上げた。