あんたの隣はあたしだから




あたしは、答えを知ってるようで

知らない………。




…………嘘。




知りたくないだけなんだ。





あたしは、胸の奥にその気持ちを


しまっておいた───……………。










────────。




「掃除しろー!」


先生の声が校舎に鳴り響く。




掃除めんどくさいよー。



佳奈は、無理に窓の上らへんを拭こうとしていた。



まったく。ちっこいのに。




「佳奈。脚立か椅子もってきなよ」



「うるちゃい!ばかにしたでしょ!?」



「あはは!うるちゃい!だって」


面白すぎ。  


「柚希もチビだし」



「いやいやいや。佳奈が言えることじゃないよ」



「あー!もう分かったから!


ほらっ!ゴミ出しあんたでしょ!?」




「はーい」



そう言ってあたしは、ゴミが大量に入ったゴミ袋を持ち、



体育館裏の倉庫に行った。





はぁー。めんどくさいよー。



めんどくさいよー。


めんどくさいしか言ってないなぁ。





体育館裏に着き、ゴミを倉庫に放り投げ、帰ろうとした




その時───………………。




「好きです!」






─────え……………?





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