あんたの隣はあたしだから
あたしの夏休み
「終わったぁ!!」
あたしは、のびーっとしていた。
今、中間テストが終わったところ。
「お疲れさん。柚希」
「いやー。高校にはいっての
中間テストは、きついねー」
「そう?結構簡単よ?」
「佳奈のゆーとーせいぃぃぃ(泣)」
佳奈は、中学で30位以上に入る
天才タイプ。
頭いいんだよね。
それに比べてあたしは、100位ギリギリのあほっ子ちゃん。
高校一発目のテスト!どうなるかな?
「柚希ちゃんは、お子ちゃまでちゅねー。てんちゅー(点数)とれないんでちゅかー?
あほでちゅねー。おばかちゃんでちゅねー」
「日向。。お前いっぺん死ねっ!」
日向がイラつく赤ちゃん言葉を言ってきた。
「だいたい日向だってばかじゃん?
人のこと言えんのぉ?」
ニヤニヤして聞くあたし。
「いやいや。見てきただろ。
柚希は。俺の数々の栄光を──……!」
ばかだ。こいつ。
「とか言ってさー。文系悪いでしょー」
そう。日向は、理系は天才なのだ。
10位いないに入ってんの。
それに比べて文系は、あたしより悪いんだよー。
ケツから2番目くらいじゃない?
「文系なんてな、人生に必要ないんだよ。柚希。」
「いるわ。あほ」
二人で笑う。