あんたの隣はあたしだから
「ふぅん…………」
「それに、日向は……………
好きな人がいるんだし…………」
「つかさ、その日向くんの好きな人は、
自分って思わないの??」
はい……………………?
あたしは、口をあんぐり開いた。
「まじありえまへんよ」
あたしは、悲しく全否定した。
「そう?ありえるよ??
日向くん、柚希といるときが
一番笑っているよ??」
「え………?」
日向が……………??
あたしといるときが一番笑っているのかな?
あたしは、日向といると
楽しいよ……………………。
日向もそう思ってくれているのかな?
「…………いま、ありえるって
思ったでしょ…?」
ニヤニヤ笑いながら佳奈は、聞いた。
「べっべつにぃ//////」
「あははっ!」
佳奈が笑う。
あたしもつられて笑う。
「でも、恋して嬉しいことも
あるよ!ちょっとのことでどきどきしたり
ちょっとのことで悲しくなったり
それが恋だからさ」
『それが恋だから』……………。
「ぅん。頑張る」
「頑張れ」
そう言っていると
チャイムがなったので
教室に戻った。
とりあえず、日向のことは、
好き……………。
ただそれだけ…………………。