あんたの隣はあたしだから
「でも!それとこれとは別でしょ!?
女の子たちでわいわいきゃっきゃっ
したくないの?!」
「あたし、柚希のほうが心配だよ」
佳奈が上目遣いで言った。
きゅーん♡…じゃなくて!!
「無理!てか絶対日向グループ決めてるよ!!」
「じゃあ聞こーよ」
「はぃ!?」
あたしが呆然としているすきに
「日向くーん!」
「わぁーーー!!佳奈ぁ!!」
日向がこっちを向く、
心臓やばい。
ばっくばっくいってる。
「佳奈なんやー?」
日向は、男子軍団から
出てこっちに来た。
「日向くんさー。冬期───」
「わぁーーーー!!」
あたしが入り込み
佳奈の口を手で塞いだ。
「なんやー?なんやー?」
日向が笑ってくる。
「とうき、何?
陶器?(笑)」
「なんでもないから!
日向もーいいよ」
あたしが追い払った。
よしっと思っていたら
日向があたしの腕を握って
佳奈から手を離した。
やば……………
「冬期合宿、一緒にグループやろ!!」
大声で叫んだ佳奈の声は、
教室中に響いたみたい。
みんながいっせいにこっちを向く。
ひぇぇぇぇぇ!!!!
みんなざわざわし出した。
日向は、女子に人気だから
女子からの目線が怖い!
恐怖でホラー映画のようなかんじで
つったっていたら
「俺でええんやったらいいよ」
ま…まじすか。
ミラクルやわ……………!!