あんたの隣はあたしだから
「いーの♡いーの♡
柚希はわからなくて」
佳奈は、きゃはっと笑う。
どゆことー?!
日向は、智くんを睨んだ。
智くんは、笑った。
「ライバル?っつーことで
いーのかな?」
にこっと笑う。
「んー。まぁ…そーじゃね?」
上から目線でいう日向。
わぁおっと佳奈と圭くんがはしゃぐ。
なんかあたしだけ輪に入ってないー!?
「ちょ…どゆこと?なんなの?
説明してぇ────!!!」
あたしが割り込むが
智くんと日向の世界が広がる。
学年みんながこっちを
見てざわつく。
なんなのよー!!
「とりあえずは……………」
そういうと、智くんは
机に向かい、
ふせんに何かを書き始めた。
「はい!メアドだから。
連絡して」
と、言ってあたしに差し出す。
智くんのメアドだ。
「わかった!連絡するね」
あたしは、笑って
筆箱にくっつけた。
日向は、さらに機嫌が悪くなる。
はぁ??
「日向。仲良くしようよ」
あたしが言うと
「うっせえ!柚希ぃ!!
こいつ俺、無理っ!!!」
だめだ。こいつ。
「じゃね♪柚希」
急に呼び捨てする智くんに
あたしは、どきどき。
日向は、あたしを見て
ガタガタ震えてきた。
日向が変だ。
嵐の予感───………………??