あんたの隣はあたしだから
あたしの冬期合宿2
「はーい。今から自由時間でーす」
先生たちが言った。
「わぁー。スキーだ!スキーだ!」
みんなが勉強道具をほったらかして
いきよいよく、外にでる。
もちろん、スキーウェアーを着てね。
「みんな行こう!」
あたしがワクワクして言った。
「おー!!」と佳奈と圭くんと日向が
言った。
日向だけ、なんかずーんとしている。
智くんのことかね。
「ねぇ。日向なんであんなに
ずーんとしているの?」
あたしが佳奈と圭くんに聞いた。
「……………鈍感」
じろっと二人であたしを見た。
ええーーーー!?
なんでー!?
謎が深まる中あたしたちは、
スキー場に向かった。
─────────。
「わぁーーー!!」
めっちゃきれー!!
真っ白いよー!
雪って毎年みてるけど
こーいう雪は、なんか違うよねー!!
「うおー!すげー!すげー!」
日向は、さっきのテンションだとは、
思えないくらいはしゃいでいた。
よかった…………元気で。
くすっと笑った。
「日向ぁ!!」
「なんだ?柚希?」
にこっと笑って
答える。
ドキッ…………………。
「す…滑りかた教えて!」
佳奈がおぉっと言う。
「ええで!教え─………」
「柚希俺が教えようか?」
シャーっとかっこよく滑ってきたのは、
智くんだった。
「あ…でも…」
「俺が教えるよ。
柚希。どれくらい滑れる?」
「あ…えーと、あんまり…」
どうしよー!日向に頼んだのに!
グイッ……………
「へ…………?」
誰かに腕を引っ張られた。
ひっぱったのは、
日向だ。