あんたの隣はあたしだから
あたしの夏祭り



「あ゛~~~~。あ゛ーつ゛ーい゛ー」

扇風機の前でしゃべる宇宙人。

どーも。川島です。

夏休みに入り、だらだらの連続。


昼まで寝っぱなし。

クーラー&扇風機は命。


いわゆる夏バテというやつですね。



「柚希ぃ!!
だらだらしてないで起きなさいっ!

ほらっ!日向くんがきてくれたわよ」



「はーい。今行くから。」





あたしは、自分の部屋の扇風機をけして

一階に行った。



「日向ぁ?」


玄関に日向がいた。 

 
「おー!柚希。相変わらず、夏バテかよ。てか、老けたし」


日向が大爆笑している。

ひゃっはっはっはっはっと笑っている。



「うるさいなぁ。」

言い返したけど、あたしの格好は、

Tシャツに短パン。
長い髪の毛は、ぼさぼさ。


「ひぃ~~お化け!」

とわざとらしく言う日向。


「殺すぞっ!」


二人でじゃれあう。



「で、日向なんかよう?」



「あ、えっとな、スイカ!!

めっちゃあめーから」


と言って、あたしに巨大スイカを
渡してきた。



「わー!おいしそー♡」



「だろだろっ!」


 
「早速食べようよ。日向!」



「おぅ!」



日向は、おじゃまーっと
言って、家に入った。



お母さんがスイカを切り、

あたしと日向に渡した。



「ほらっ!真っ赤っかなところだよ」



「うまそー♪」
「うまそー♡」


あたしと日向の声が重なった。

だけど気にせず、スイカを頬張った。



「うめーうめー」


「ちょっと日向は、さっき食べたんでしょ?!。がっつきすぎ!」


笑いまくるあたし。









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