あんたの隣はあたしだから
それから、あたしは日向にたっくさん
教えてもらった。
ちょっとスパルタだったけど(泣)
まぁ、楽しかったし
嬉しかったなぁ───…………。
──────────。
「夕食が鍋っていいねぇ!」
佳奈がうきうきしながら、野菜を鍋に入れた。
冬期合宿一日目の夕食は、鍋だ。
ぐつぐつお肉と野菜は、おいしそう。
夕食は、グループで食べる。
はずなんだけど……………
「柚希。この肉やるよ」
ん?なぜ、智くんがここにいるの?
「あ…ありがとー。智くん、自分のグループに戻らないの?」
「別にいいよ。柚希といたいし」
さらっとすごいこと言うよ…。
紳士だぁー!
「おいこら。そこの智。
こっちのグループじゃねーだろ?」
日向がでっかいお肉を食べながら
言った。
「別に、冬期合宿の冊子によると
夕食は、別グループに行ってよしって
書いてあるけど?」
智くん、素晴らしい正論。
「でも、迷惑をかけないようにしようってかいてありますけど!?
俺達め・い・わ・く!!なんですけど」
日向、ひどいね。
てか、この二人言い争いすぎだよ。
「智くんここにいなよぉー♡」
佳奈が言った。
「そーだぜ!見物者は、けっこう楽しいからさ!」
「圭。お前ぜっったい馬鹿にしてるだろ?」
ブラックオーラを漂わせる日向は、
完全に悪役だ。
はぁ………………。
なんでこうなるのかな?