あんたの隣はあたしだから



それから、あたしは日向にたっくさん
教えてもらった。



ちょっとスパルタだったけど(泣)



まぁ、楽しかったし


嬉しかったなぁ───…………。







──────────。




「夕食が鍋っていいねぇ!」


佳奈がうきうきしながら、野菜を鍋に入れた。



冬期合宿一日目の夕食は、鍋だ。



ぐつぐつお肉と野菜は、おいしそう。




夕食は、グループで食べる。




はずなんだけど……………



「柚希。この肉やるよ」


ん?なぜ、智くんがここにいるの?



「あ…ありがとー。智くん、自分のグループに戻らないの?」



「別にいいよ。柚希といたいし」


さらっとすごいこと言うよ…。



紳士だぁー!



「おいこら。そこの智。

こっちのグループじゃねーだろ?」



日向がでっかいお肉を食べながら

言った。



「別に、冬期合宿の冊子によると
夕食は、別グループに行ってよしって
書いてあるけど?」



智くん、素晴らしい正論。



「でも、迷惑をかけないようにしようってかいてありますけど!?

俺達め・い・わ・く!!なんですけど」


日向、ひどいね。




てか、この二人言い争いすぎだよ。



「智くんここにいなよぉー♡」

佳奈が言った。



「そーだぜ!見物者は、けっこう楽しいからさ!」



「圭。お前ぜっったい馬鹿にしてるだろ?」


ブラックオーラを漂わせる日向は、

完全に悪役だ。






はぁ………………。






なんでこうなるのかな? 











< 90 / 112 >

この作品をシェア

pagetop