あんたの隣はあたしだから
日向の好きな人、鈍感少女なんだ…。
そりゃあ、あたしでは、ないゃ。。
「もうぇぇ。あんたの恋にも
付き合うたる」
ふっと佳奈がばかにするように
苦笑した。
な、なんか腹立つ…。
「まぁ、ありがとう。
でも、日向は、好きな人いるんだ。
聞いてたは、聞いてたけど
ちゃんと聞くとそれなりに
がっかりするね」
「ははっ。がっかりしとけ」
佳奈…可笑しい?
ま、いっか。
日向の好きな人かぁ。
元からあたしは、失恋決定やったんやね。
そりゃあそうだね。
幼なじみが好きって可笑しいもんね。
あたし、可笑しいなぁ。
あたしは、一粒涙が落ちて
深い眠りについた。