バストコンプレックス
着れないよ…あんなに胸元の開いた服なんて。
もう少し胸が大きければ、デザインなんて気にせずに色んな洋服が着れるのに…
ぎゅっと胸元で結ばれたニットカーディガンのリボンをにぎりしめて目的の場所まで早歩きで進む。
待ち合わせ場所が見えてきて、すぐに彼を発見して、早歩きから小走りへ変えて彼の元へと急ぐ。
「努!待たせてごめんね?」
近くまで行った所で声をかけると、努は優しい声で
『俺も今さっき来た所。』
そう答えてくれた。
「今日はどこで食事する?」
付き合い始めて2週間。
まだまだお互いの事を知っていこうとしている状況の私達。
こうして待ち合わせて会った瞬間は、どうしても緊張してしまってぎこちなくなってしまう。
『んー…千里が嫌じゃなければ、俺の家でご飯作ってほしいな…』
ドキンと胸がなる。
お互い一人暮らしの社会人で、家へ行く…
そうなったら…その先は…
答えに困っている私を見て努は、こう続ける。
『嫌なら、いいんだ。またの機会でもさ…』
そう言ってくれても、その表情は言葉とは裏腹で、すごく残念そうで…
思わず
「いいよ」
そう答えてしまっていた
もう少し胸が大きければ、デザインなんて気にせずに色んな洋服が着れるのに…
ぎゅっと胸元で結ばれたニットカーディガンのリボンをにぎりしめて目的の場所まで早歩きで進む。
待ち合わせ場所が見えてきて、すぐに彼を発見して、早歩きから小走りへ変えて彼の元へと急ぐ。
「努!待たせてごめんね?」
近くまで行った所で声をかけると、努は優しい声で
『俺も今さっき来た所。』
そう答えてくれた。
「今日はどこで食事する?」
付き合い始めて2週間。
まだまだお互いの事を知っていこうとしている状況の私達。
こうして待ち合わせて会った瞬間は、どうしても緊張してしまってぎこちなくなってしまう。
『んー…千里が嫌じゃなければ、俺の家でご飯作ってほしいな…』
ドキンと胸がなる。
お互い一人暮らしの社会人で、家へ行く…
そうなったら…その先は…
答えに困っている私を見て努は、こう続ける。
『嫌なら、いいんだ。またの機会でもさ…』
そう言ってくれても、その表情は言葉とは裏腹で、すごく残念そうで…
思わず
「いいよ」
そう答えてしまっていた