愛する眠り姫に目覚めのキスを



ーーーーーー



「もしもし?」


『直紀くん遅ーい!』


「あー、ごめん。

んで何か用?」


『一緒にお昼食べたいなーっ思ったんだけど....』


「......ごめん....

俺もう違う人と食べてるんだ....」


『んじゃ明日は?』




......え.....

俺つばきと一緒にいたい.....

なるべく一緒にいて、

できるだけ早く思い出してもらいたい。



だから....





「ごめん.....ほんとに....

明日も無理なんだ」


『.........』



姫野は黙ってしまった。

電話からは物音1つしない。



「....あの....姫野?」


『分かった

電話出てくれてありがと!

じゃ!』

プツ......




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