愛する眠り姫に目覚めのキスを





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簡単に言えば

勝手に来て強引に私たちの旅行に入ってきたということです。





「ねぇ詩音...」




姫野の積極的なアピールをただ見ていた私につばきが話しかけてきた。




「ん?」


「姫野さん....


直紀くんの部屋に泊まるの?」



眉を下げて心配そうに聞いてきたつばき。





.....何て可愛いんだ!つばき!





「泊まらないから安心しなさい」



そう言えばホッとしている。



この様子...



神谷なんかより気になってるじゃん♪



本人は直くんに対する感情に無自覚だけど。





何がなんでも両思いにさせてやる。


姫野なんかに直くんは渡さない。





私は姫野を睨みつけながら

そう思った。





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