愛する眠り姫に目覚めのキスを




急いでつばきを支えようとして

とっさに脇腹に手を回し







「あ、ありがとう...」




俺の首に腕を巻き付けて体を支えていたつばきがゆっくりと顔を上げた。






っっ!!






上げたつばきの顔は

目の前にあった...




抱き合っているような大勢のまま


大好きなつばきの顔がこんなにも近くにある。




小さい頃、

何度も一緒にお風呂に入っていたときとは比べものにならないほど

大人になったつばきの体を素で感じ、


色っぽく濡れた肌、髪、目

そして



唇....







俺はそれに吸い込まれるよう



そっと...



自分の唇を重ねた...―――







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