愛する眠り姫に目覚めのキスを




胸の辺りがザワザワとしてきて気持ち悪い....







「....忘れたの?

私が言ったこと...ふふっ

考えてねってわざわざ時間を与えてあげたのに...」




「.....お前....つばきに何かするつもりか....?」



...聞く必要もないかもしれない。






ニヤニヤとするその笑みは確実に

何かするつもりだ.....





「私、

もうここに用がなくなったから帰るね?」


「は!?」


「ばいばい直紀くん♪」


「っちょ!

さっきの質問に答えろよ!!」




手を振りながらカバンを持って帰ろうとする姫野の腕を掴んだ。





「離してっ!!」



パンッ――




姫野は俺の手を振り払って走り去ってゆく.....







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