愛する眠り姫に目覚めのキスを
「姫野!!」
...何考えてんだよ...
しかも今...深夜だぜ?
どうやって帰るつもりなんだ?
ただ呆然と立っていた俺に
「直くん...?
起きてたの....?」
寝てたであろう詩音が目をこすりながら部屋から出てきた。
「あ...あぁ....」
何て説明すればいいのだろうか...
つばきが危険なこと...言ったほうがいいのか...
「どうしたの、そんなに慌てて?」
どうやら慌てていた俺にキョトンとしている。
「あのさ....詩音...」
「?」