愛する眠り姫に目覚めのキスを
告白
――――――――――
夜中に3人で話し込んだり
トランプをしたりと、
結局朝まで起きていた。
気づいたときにはもう6時だったので
そのまま朝食の準備に取り掛かる。
俺は日本に来てから
母さんが仕事でいなくて1人で食べていたため
まあまあ料理ができるんだけど...
ガンっ―..
ガンっ―..
隣で包丁を使う瞬介が怖い....
ゆで卵を半分にするだけなのに
なぜガンガンと音がするのかは分からない。
でも
テキパキとする詩音のおかげでもうすぐ朝食が出来そうだ。
キィィ――...
部屋の戸が開く音が聞こえた。
...つばきだよな...
ちょっと緊張してきた俺の背中を
詩音がポンと押した。
「行ってきなよ」