愛する眠り姫に目覚めのキスを
...どうして急にこんなことされるの?
私はただ怖くなって駆け出した。
早くあの笑い声が聞こえないところに行きたくて....
それに直紀くんに見つかりたくなかった。
直紀くんは優しいから...
きっとすごく心配すると思う。
迷惑なんか絶対かけたくない。
靴下でペタペタと空き教室の前を俯いて歩いていた。
「あれ?
桜井?」
私の名前が聞こえて
顔をあげた。
「....神谷くん....」