愛する眠り姫に目覚めのキスを
私を呼んだ人は神谷くんだったみたい。
神谷くんはキョトンとしながら私の足を見る。
「靴.....」
....っ!
やばい...スリッパ借りてこればよかった...
「あ....わ、忘れてきたの....」
あははと笑いながら言う。
......
「.....そっか.....」
なんだか考えている様子だけど
納得してくれたのでいいとしよう。
「桜井.... ここで待ってて」
「え?」
神谷くんは急に走っていった。
...どうしたのかな?
それより...
スリッパ...借りに行きたいな...
でもスリッパを借りるには職員室に行って許可をもらってから
空き下駄箱にいれてあるスリッパを借りなきゃいけない。
だからまた下駄箱に行かなければいけないと言うことだ.....
授業始まってから行こっかな....
私はそう思ってその場にしゃがみこんだ。
「桜井!!」