愛する眠り姫に目覚めのキスを







「だからそうゆう変なことは考えんなよ?」




やっぱり直紀くんは優しい。


いつだって自分のことより私のことをかんがえてくれる...





「.....うん」




腕の中で頷く私を確認してからゆっくりと私を離した。





そして微笑みながら私の手をとると家に向かって歩き出す。





直紀くんの手の暖かさを感じながら幸せな気分になった。





このまま何も起きずに

ずーっと手を繋いで歩けたらいいのに...



この手を失うことなんて考えられない。




直紀くん...


ずっと一緒にいたいよ...



だから離さないでね....




沈む太陽を見ながら、そう思った。




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