愛する眠り姫に目覚めのキスを
「直くんごめんねぇ。
みんな別の高校だったから連れてくるの大変でさ....」
詩音は男達を引き連れて近づいてくる。
「おい、俺の彼女はどこにいんだよ!」
「そーだよ!怪我したんだろ!?」
4人はひどく焦っているようだが
俺の目の前でしゃがんで泣き真似をしている姫野を見た瞬間──
「....なんで....」
「...嘘だろ...」
「...桃華!?」
「...お前っ..!」
途端に真っ青になって焦り出す。
声を聞いて顔を上げた姫野も真っ青だ。