愛する眠り姫に目覚めのキスを
そんな騒動があった次の日
姫野桃華は自主退学をした。
一件落着
と思うけどつばきはそうは思わないみたいだ。
「直紀くん....私ね.....」
「ん?」
「───姫野さんといつか...友達になりたいな....」
そう言うつばきはどうしてそんなに優しいのだろうか....
そんなつばきが
好きなんだけど。
「.....そーだな。次に会ったら....俺も友達になろうかな」
なんとなく
次に会ったときは姫野のことを友達として
好きになれそうな気がする....
“愛されたかった”
お前を愛してくれる人はたくさんいたと思うぜ?
きっとこれからも愛してくれる人と出会うから
幸せになれよ──