愛する眠り姫に目覚めのキスを






──────




「桃華、また来るからな♪」


パタン──







「.....っつ....ママ....ぅっ....ヒック....」





家にいるはずの母は...


助けに来ることは無かった。





その日から毎晩のように血の繋がった父に抱かれ、

次第に反抗する気も失せてしまった。



そんな生活が3年....




中学2年生になった私は急に母から化粧をされて

ある建物へ連れていかれた。







「桃華。あなたはこれからここで働くのよ」




「.....働く.....?何をするの.....」





「ふふっ。行けば分かるわよ」





母から受け継いだ金色の髪を揺らし

建物の中に入ればそこにはたくさん綺麗な人たち。





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