狼彼氏のしつけ方。
「いえ、気にしないでください、錯覚ですから♡」
そう伝えると、目の前の女性は苦笑しながら納得してくれた。
「それで、なんで私ここにいるんですか??」
さっきから思ってたんだけどさ。
なんであたしここにいんのさ。
こんなブス顔だれも拉致らないだろーに。
「あー、それね。ちょっと、この学校について説明しなくちゃいけないことがあるから、強引に連れてきちゃった♡」
てへ♡
的な感じで舌を出す女性。
Oh,My,Got
クッソかわええ。パナイぜ♡
あたしの脳みそ旅に出るところだった...
しかもこの高校のこと全くに近いほどよく知らないから
結構ラッキー♪
「あ、それはいいんですけど、説明ってなんですか??私、よく知らなくて」
「っとー...その前に、紹介したい人がいるの。舜ー。」
紹介したい人??舜??ダレっすかw
外国人サンとか来たらギブっすよw
すると、
-ガラッ-
お、来たか??外国人サン(決めつけw)
ぇ??ちょっとまって??
超イケメンぢゃない!?
聞いてねぇぜ姉貴さんw
でもイケメンだろーがなんだろーが
私はブスだからね。うん。
「遅いよセンセ」
んー、チャラそうだなー。
「あ、そうそう。実紅ちゃん。この人、実紅ちゃんと同じクラスになる舜よ。仲良してやって」
へー。舜っていうんだ。
「あー、この子??実紅って。よろしくな」
そう言いながら、舜は手を差し出してきた。
私も手を差し出し、よろしくと、一言だけ交わした。