カフェラテ
入部して1週間が過ぎた日。私はある仮説に辿り着いた。
(もしかすると、滝先輩は私が早く部活に馴染めるようにカフェラテを勧めてくださっているのかもしれない)
初めて吹奏楽に足を踏み入れた私は、右も左も分からず不安だった。
その一人の不安は、部活全体に様々な障害を生み出す。
その因子を取り除くため、まずは自分と仲良しにさせよう、という魂胆なのではないか?
そう考えたら、滝先輩の不器用な優しさが嬉しくて、初めてカフェラテを受け取った。
『これ・・・美味しいですね』
ありきたりな感想を言った私に向かって、先輩は今まで見せたことのない優しい顔をして一言、
『そうか』
と言った。
その日から、この習慣はずっと続いている。
(もしかすると、滝先輩は私が早く部活に馴染めるようにカフェラテを勧めてくださっているのかもしれない)
初めて吹奏楽に足を踏み入れた私は、右も左も分からず不安だった。
その一人の不安は、部活全体に様々な障害を生み出す。
その因子を取り除くため、まずは自分と仲良しにさせよう、という魂胆なのではないか?
そう考えたら、滝先輩の不器用な優しさが嬉しくて、初めてカフェラテを受け取った。
『これ・・・美味しいですね』
ありきたりな感想を言った私に向かって、先輩は今まで見せたことのない優しい顔をして一言、
『そうか』
と言った。
その日から、この習慣はずっと続いている。