カフェラテ
あっけなく前に倒れこむ。
とっさに両手を前についたから、制服はそんなに汚れていない。
だけど、両膝と手のひらがピリピリと痛みを訴えた。
「だから言ったろうが!」
「す、すみません…」
滝先輩が両手首を掴んで引っ張った。ひょい、と立ち上がる。
「怪我は」
「手のひらと…膝がちょっと痛いです…」
広げた私の手には、砂利と血がついていた。
「血が出てんな。膝」
言われて足を45度上げると、膝にもうっすら血がにじみ始めていた。