コンビニな女
蝉の季節

依頼人と失恋

「…あ、暑いですね〜」

グタリと机に突っ伏した小田切が、ジュースのストローを口に入れながらつぶやく

相変わらず彼女は毎日ここに来ている…

なんだっていっつもこんな所に!

「…せんせー、いつになったら先生のコンビニにしてくれるんですか〜」

始まった!!

「2号の次はコンビニか…ははははははは…」

って、笑えねぇし!!

「先生の家に行きたい…」

…は、はい?

俺は彼女のつむじを見つめた

「先生の家に行って…ご飯作ってあげて〜、それから…むふふふ…」

っておい!それでも美少女キャラか!

…どっから見ても井戸端会議するようなオバちゃんだぞ!

暑さにやられたか…

「私、先生がいいな〜、最初の人…」

顔が一気に赤くなるのを感じて慌てて箸を落とす…

「先生?」

小田切が顔をあげる

ちょっ、ちょっと待て!今顔を見るな!!

「先生赤いよ〜!エッチ〜!」

お前が言ったんだろ!!

「お前なあ、仮にも男の前でそんな事をペラペラ喋るな!」

「何で?はっきり言わなきゃ伝わらないでしょ??私本気だよ?」

あぁ〜もう!俺はどうしたらいいんだ…
勘弁して!!
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