コンビニな女
普通にエレベーターを降り、外来の待合室前を通り過ぎる

午後1番の診察する人でとっても混んでた

「どこ行くの?」

「まあついておいで!」

手にしっかり力が込められた


はずかしい…お兄ちゃん以外の人と手を繋ぐの初めて…

汗かいてきちゃったよー

でもこの人は全く気にしないでしっかり握ってる

高校生になると手を繋ぐのが平気になるのかな?

そんな事考えてたら、受付すら通り過ぎて、自動ドアさえ抜け出てしまった!

「う、ウソ!」

「何が?」

「外でちゃったよ?」

「散歩散歩!」

病院の敷地内には、芝生の大きな広場がある…そうか、散歩か…

ん?

アレ?

「お兄さん、お兄さん!広場はあっちだよ!」

「うん」

返事は返ってきたものの、一向に広場に向かう気は無い。むしろ別の方向にずんずん進んでいく

どこに行くの?

結局病院の駐車場を越え、病院の門まで越えてしまった

「お兄さん、私病院から出ちゃダメって言われてるの!」

「たまにはいいんだって!」

お兄さんは結局門を越え、バス停まで過ぎても、私を連れて歩いていた。

どこに行くのよ〜!!
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