コンビニな女
ヤベー…さっくりブルーだ…

って何で俺がブルーにならなきゃいけないんだよ!

ったく、この小娘が!

…この可愛い子ちゃんが!

俺が意味不明なツッコミを入れてる時に、保健室のドアが開いた。

「あの、小田切さんいますか?」

男子生徒が覗いてきた。

その言葉に小田切は反応する

「はい?」

「あの、例の件をお願いしたくて…」

「あー!はいはい、ちょっと待って。…ここじゃちょっと…」

彼女が気まずそうに俺の顔を見て、そそくさとドアに走って行った。

桜の花が、まるで彼女についていくかのように、床の上で舞う…

何かを話しながら二人で出て行ってしまった…

はぁ?何だよ一体…

俺に聞かれたくない話かよ!っつーことは例のコンビニ話かよ…

俺は仲間ハズレにされたことにムカついていた…

何なんだよ、あの気まずそうな顔は!

いや、彼女に秘密にされることにムカついていたんだ…

コンビニって何なんだよ…、あんな野郎の前で何してるんだ?

『コンビニ』という言葉に無性に取り憑かれながら、俺は花びらの上を行ったり来たりしていた
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