甘い言葉に惑わされて
昨日、あのあと、結局傘も荷物も全部置いて引きずって男の家まで行った。
インターフォンを押すと、知らない人はどうこうとかなんかいろいろなったけど、引きずって来た男を見せると使用人たちが大人数で駆け寄って来て、ありがとうございます。と言ったあと、もう聖さんには関わらないように的なことを言われた。
まぁ、そうだろう。
びしょびしょになった女が男を担いで来て、しかも泣いていたから目が血走っていたそんな女は本当に妖怪だったであろう。
ま、失恋したことも忘れてよかったっちゃよかったしな。
昨日の今日でどう合えばいいかもわからなかったし。
結局また引き返して荷物取りに行って、家に着く頃には風邪をひいていた。
確実に熱が出るとわかっていた状態だったから、昨日のうちにベットの周りにいろいろ集めておいて正解だ。
布団の中は暑いけれど布団をとるとすごく寒い。
体温調節がうまくできないけれど、スポーツドリンクを少しのみ、再び眠りについた。