甘い言葉に惑わされて
「・・・・・・どうだろね」
暖かい手に眠気を誘われる。
「ま、そんな悲しそうな顔しなさんな。どんな親だって、そこまであなたを大きく立派に育ててくれたんだもの。それだけでもありがたいでしょ。私はそう思うわ。」
「・・星羅って素直だね。」
「熱があるからかな?でも、ま、本当のことでしょ。」
「ああ。」
やばい、眠たい。
体はまだだるいまま。
この二日間、寝てばっかりなのに。
「寝たら怒る?」
「眠いのか?」
「うん。好きな時に帰っていいから。」
あれ?ってか鍵どうしたの?
って聞く前に私は睡魔に襲われた。